【ご先祖様のお墓、大切にお手入れできていますか?】
〜“きれいにしたい気持ち”が逆効果になることも…〜
お墓参りのとき、気持ちを込めて墓石をきれいに掃除する――
これはとても素晴らしいことです。ですが実は、良かれと思ってやっている掃除が、墓石を傷つけてしまっているケースもあるのです。
今回は、墓石を正しくお手入れするための基本と、やってはいけないNG行動についてご紹介します。
🧹 正しいお墓掃除の手順
- 落ち葉やゴミを拾う
まずは墓地全体を見渡し、落ち葉・枯れ花・お線香の燃えカスなどを取り除きます。 - 水で洗い流す
たっぷりの水で、墓石全体を濡らして汚れを浮かせます。 - やわらかいスポンジや布でこする
力を入れすぎず、優しくこすりながら汚れを落とします。 - 細かい部分は歯ブラシなどで丁寧に
彫刻部分や花立てなど、細かい部分は歯ブラシや綿棒を活用しましょう。 - 乾拭きして仕上げる
水気をしっかり拭き取り、カビやシミの原因を残さないようにします。
❌ 墓石掃除で“やってはいけない”こと
NG行動 | 理由 |
---|---|
スチールたわし・硬いブラシを使う | 墓石の表面に細かいキズが付き、劣化を早めます |
台所用洗剤や漂白剤で洗う | 成分が石に染み込み、シミや変色の原因になります |
高圧洗浄機を使う | 水圧で彫刻部分が欠けたり、コーティングがはがれたりすることも |
ワックスやコーティング剤を自己判断で使う | 墓石の素材によっては逆効果になる場合があります |
📌 プロの清掃と“併用”がおすすめ
ご家族によるお墓掃除は「心を込めた供養」としてとても尊いものですが、
頑固な汚れや長年のシミは、専門知識と道具を持つプロの手を借りたほうが安心です。
- 年に1〜2回のプロ清掃+普段は簡易的なケア
→ このスタイルが、石材を長持ちさせるためには理想的です。
🙏 まとめ
「きれいにしたい」という想いがあるからこそ、
“正しい方法”で優しく手をかけることが、ご先祖様にとってもうれしいはずです。
もし不安があるときは、無理に自分でやろうとせず、信頼できる専門業者に相談してみてくださいね。