【供養の季節、ちゃんと知っていますか?】
〜それぞれの“意味”と“違い”を知ると、ご先祖様への想いがもっと深まります〜
「お墓参りといえば、お盆やお彼岸に行くもの」――
そんな習慣としては知っていても、なぜその時期にお参りするのか?という意味までは、意外と知られていません。
今回は、ご先祖様への供養として大切にされている「お盆」と「お彼岸」について、わかりやすくご紹介します。
🏮 お盆とは?
お盆(正式には「盂蘭盆会/うらぼんえ」)は、
ご先祖様の霊が一時的に家に帰ってくるとされる期間です。
- 時期:毎年8月13日〜16日ごろ(地域によっては7月)
- 由来:インドの仏教経典に由来し、日本では平安時代には行われていました
- 主な行事:迎え火・送り火、提灯飾り、盆踊りなど
ご先祖様をお迎えし、感謝の気持ちを込めて供養する――
まさに「家族のつながりを再確認する」大切な季節です。
🌸 お彼岸とは?
お彼岸は、春分と秋分の日を中心にした1週間のこと。
昼と夜の長さが等しくなるこの時期は、「あの世とこの世がもっとも通じやすい時」と考えられています。
- 春のお彼岸:春分の日(3月20日前後)+ 前後3日間
- 秋のお彼岸:秋分の日(9月23日前後)+ 前後3日間
- 宗教的意味:仏教における「悟りの世界=彼岸」に近づく修行期間
この期間には「ぼたもち(春)」「おはぎ(秋)」を供えてお墓参りするのが習わしです。
📌 お盆とお彼岸の違いまとめ
比較項目 | お盆 | お彼岸 |
---|---|---|
タイミング | 8月中旬(13〜16日) | 春・秋の年2回 |
意味 | ご先祖様を“迎える” | あの世に思いを馳せる |
行事内容 | 提灯、盆踊り、迎え火・送り火 | お墓参り・仏壇へのお供え |
雰囲気 | 家族行事・にぎやかさあり | 静かに手を合わせる供養 |
🙏 大切なのは、形式より「想い」
お盆もお彼岸も、それぞれの由来や意味は違っていても、
どちらも「ご先祖様を想い、感謝を伝える時間」であることには変わりありません。
忙しくて行けない時期もあるかもしれませんが、
たとえ代行を頼むとしても、その“想い”が込められていれば立派な供養です。
ご先祖様とのつながりを、季節とともに思い出していただけたら幸いです。