「御影石」「庵治石」「本小松石」それぞれの魅力とは?
お墓選びで「石の種類」について考えたことはありますか?
実は、お墓に使われる石材にはいくつかの“代表格”があり、それぞれ産地・見た目・耐久性・価値が異なります。
今回はその中でも特に有名な、
「御影石(みかげいし)」・「庵治石(あじいし)」・「本小松石(ほんこまついし)」の3種類をご紹介します。
🟦 1. 御影石(みかげいし)とは?
全国のお墓の約8割以上に使われていると言われる、最も一般的な石材です。
- 【産地】:兵庫県神戸市東灘区の「御影(みかげ)地区」が語源
- 【特徴】:花崗岩(かこうがん)と呼ばれる硬くて丈夫な石
- 【色合い】:白系・グレー系が主流(最近は黒御影などの輸入品も人気)
- 【メリット】:価格が比較的手頃で、耐久性・加工性・掃除のしやすさに優れています。
📌御影石=国産とは限らず、現在は中国・インドなどの輸入石材も“御影石”と呼ばれています。
🟪 2. 庵治石(あじいし)とは?
「世界最高級の石材」とも称される、日本が誇る銘石。
お墓業界では“石のダイヤモンド”とも呼ばれることもあります。
- 【産地】:香川県高松市東部の庵治町・牟礼町周辺
- 【特徴】:目の細かい石目に“斑(ふ)”と呼ばれる独特の模様が出るのが特徴
- 【色合い】:グレー〜青みがかった上品な色合い(細目・中目などランクあり)
- 【希少性】:産出量が少なく、職人による手加工の価値も高いため高級墓石に用いられます。
📌地元・香川では特に親しまれており、「一生に一度のお墓だからこそ庵治石で」という方も少なくありません。
🟫 3. 本小松石(ほんこまついし)とは?
「和の趣」がある、美しい淡い緑系の国産石材として人気です。
- 【産地】:神奈川県小田原市の真鶴半島付近
- 【特徴】:やや柔らかく、吸水性があるため、定期的なお手入れが重要
- 【色合い】:独特の青みがかった緑色〜茶色系で、経年変化も楽しめる
- 【使用傾向】:神奈川・東京・静岡など、関東を中心に愛されている石材
📌風合いや見た目の美しさから、“和型墓石の最高峰”とも称されます。
📝まとめ
石材名 | 主な産地 | 特徴・魅力 | 雰囲気 |
---|---|---|---|
御影石 | 兵庫県(国産)+輸入多数 | 一般的・掃除しやすい・安定供給 | 清潔感・ベーシック |
庵治石 | 香川県高松市周辺 | 高級・希少・目の細かさが美しい | 品格・重厚感 |
本小松石 | 神奈川県真鶴半島 | 色合いが独特・柔らかく変化も楽しめる | 和風・落ち着き |
🙏 お墓に「個性」や「想い」を込めたいなら…
どの石にもそれぞれの良さがあります。
大切なのは、“ご先祖様に合う雰囲気”や“ご家族の想い”がちゃんと乗せられるかどうか。
お墓を建てたあとも、石の特性に応じた清掃やお手入れをしていくことで、長く美しく保つことができます。
ご供養のお手伝いをしている私たちも、その石ごとの個性に向き合いながら、丁寧な作業を心がけています。