法力不動尊と宗玄寺跡 〜消えた寺と残された祈り〜
■ 法力不動尊:香西の守り神
香西西町にある「法力不動尊(ほうりきふどうそん)」は、堂々たる不動明王像が祀られている小祠です。
弘法大師の霊験あらたかな不動尊として伝わり、火除け・家内安全・厄除けの神として地域に親しまれてきました。
かつては毎月28日に縁日が立ち、地元の人々で賑わったそうです。
■ 宗玄寺跡:香西の“消えた寺”
その法力不動尊の近くに、かつて「宗玄寺(そうげんじ)」という曹洞宗の寺院がありました。
江戸時代には香西地区の中心的な寺院として栄えたものの、明治以降の廃仏毀釈・人口減少などにより衰退。現在は跡地に石碑が残るのみです。
宗玄寺は、香西の寺町文化の象徴だったとも言え、地元の古地図にはその広大な境内の記録が残っています。
■ 消えてなお、祈りは残る
宗玄寺という建物は失われましたが、近隣にある不動尊や石仏群は、当時の信仰の名残として今も静かにそこに在ります。
人々の“祈りの心”は、建物がなくなってもなお、形を変えて続いているのです。
📍ご案内メモ
- 法力不動尊:高松市香西西町
- 宗玄寺跡:法力不動尊の西側(石碑あり)
- アクセス:香西駅から徒歩約15分