船玉神社と絵馬に込められた祈り 〜海の神と香西の信仰〜
■ 香西の海辺に鎮座する船玉神社
香西西町、海沿いに静かにたたずむ「船玉神社(ふなたまじんじゃ)」。
その名のとおり、船の安全や漁の無事を祈る海神信仰の神社です。
かつては香西港が地域の物流・漁業の要所として栄え、多くの船乗りたちがここで祈りを捧げてから出航していました。
■ 神社の由来とご神体
船玉神とは、一般に住吉三神や猿田彦神など航海守護の神々が祀られる神で、香西の船玉神社も例外ではありません。
小さな社殿ながらも、海と町と人をつなぐ“海の玄関口”の守護神として、今なお大切に守られています。
■ 絵馬に残る“祈りのかたち”
この神社を語る上で欠かせないのが、古くから奉納されてきた「絵馬」です。
一部には船の形を描いた絵馬や、航海の安全を願った子どもの文字が残されており、地元の歴史資料館にも数点が保存されています。
絵馬は単なる供物ではなく、当時の人々の生活・希望・恐れが込められた“文字のない手紙”とも言えます。
📍ご案内メモ
- 所在地:香西西町・海沿いの旧港エリア
- 見どころ:社殿、灯籠、古絵馬(レプリカ展示も一部あり)