長安寺と香西の学び舎のはじまり 〜郷校発祥の地に宿る知の記憶〜
■ 香西の郷校、そのはじまり
香川県内でも早い段階から寺子屋や郷校(ごうこう)が普及していた香西。
その学びの原点とされるのが「長安寺(ちょうあんじ)」です。
この寺は江戸中期、香西氏の旧家臣や地元の庄屋らが中心となり、“地域の教育の場”として開放されていたと記録されています。
■ 「寺で学ぶ」時代の風景
読み書き・そろばん・儒教の基本など、子どもたちは仏前で正座しながら学んでいたと伝えられます。
また、年長者には道徳や農事、生活知識も教えられ、まさに“村の学校”の役割を担っていました。
■ 現在の長安寺
長安寺は現在も地域に残る小寺院ですが、往時の賑わいを想起させる石碑や卒業記念の書碑が残っています。
香西の“学び”を今に伝える、静かで誇り高い場所です。
📍ご案内メモ
- 所在地:香西南町
- 宗派:曹洞宗
- 特徴:郷校発祥の由来碑あり