国産との違いと、選ばれる理由
【いまや墓石の主流は“海外産”?】
「お墓=国産の御影石」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、
実は、**現在の墓石流通の6割以上が“海外産石材”**とも言われています。
見た目ではわかりづらいこともありますが、近年は品質の安定した海外石材が増え、選ばれるケースが増えているのです。
では、どんな石が、どこから、どうして使われているのか?
詳しく見ていきましょう。
✅ 代表的な海外産の墓石用石材
🇨🇳 中国産石材(例:G603・G654・G623など)
- 【産地】:福建省・山東省などが主な産地
- 【特徴】:色味が豊富(白系・灰系・ピンク系など)
- 【人気理由】:価格が安く、見た目が御影石と近いため選ばれやすい
- 【代表例】:
- G603(白御影)…もっとも流通量が多い
- G654(黒御影)…高級感ある濃いグレー
- G623(ピンク系)…柔らかい印象で洋型墓石にも人気
📌中国産石材は、国内加工ではなく、現地で加工してから輸入されることが多いです。
🇮🇳 インド産石材(例:M1H・インド黒・アーバングレーなど)
- 【特徴】:非常に硬くて水を吸いにくく、劣化しにくい優良石材が多い
- 【色味】:黒〜深緑・濃いグレーが多く、高級感が強い
- 【代表例】:
- インド黒…漆黒に近く、鏡面のような仕上がり
- アーバングレー…落ち着いたグレー、洋型やデザイン墓にも人気
- M1H…細かい石目と深い色合いで人気上昇中
📌耐久性に優れ、庵治石に次ぐ品質ともいわれる高級石材も多いです。
🇿🇦 南アフリカ産石材(例:インパラブラック)
- 【特徴】:漆黒に近い重厚な黒石。高級洋型墓石に使われることが多い。
- 【メリット】:色ムラが少なく、磨くと深い艶が出る
- 【注意点】:価格はやや高め、現地加工・輸送費含めると国産と変わらないことも
🔍 海外産と国産、何が違うの?
項目 | 海外産の特徴 | 国産石の特徴 |
---|---|---|
価格 | 比較的安価(特に中国) | 高め(庵治石などは最高級) |
色・バリエーション | 黒・ピンク・グレーなど幅広い | グレー系中心(やや地味だが品格) |
加工場所 | 現地(中国・インドなど)で加工後輸入 | 日本国内の職人による加工が多い |
質感 | 硬く重厚感あり(特にインド産) | なめらかで味のある石目(庵治石など) |
メンテナンス | 吸水性の低いものが多く掃除しやすい | 吸水性のあるものはコケが生えやすい |
💡 海外石材が選ばれる理由
- コストパフォーマンスが高く、価格を抑えつつ美しい墓石を作れる
- 色のバリエーションが豊富で、デザイン墓にも柔軟に対応
- 輸入加工技術の向上により、国産と遜色ない品質のものも増えている
🙏 選ぶときに気をつけたいこと
- 同じ石種でも、品質差(グレード)がある
- 加工精度(磨き・彫刻など)は石材店や工場によって差が出やすい
- 納期やアフターメンテナンスの体制を事前に確認することが大切
✨「国産が良い」「海外でも安心」――どちらも正解です
大切なのは、「どこで採れた石か」だけではなく、
その石に込めた想いが、形として納得できるかどうかです。
当店では、国産・海外を問わず、清掃やご相談を承っております。
「この石、どこの産地かわからないけど…」という方も、お気軽にご相談ください。
🧼 清掃・お手入れのご相談もお気軽に
- 石材によって最適な洗剤・道具は異なります
- 吸水性や硬さに応じた“やさしいメンテナンス”が大切です
「最近水垢が気になる」「この黒いの落ちる?」――
そんなお悩みも、現地確認のうえで丁寧にお応えします。