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【香西歴史探訪 Vol.11】


平賀神社と香西の神話風土記 〜“平らか”を願う地の記憶〜

■ 平賀の地に鎮まる平賀神社

香西町平賀にある「平賀神社(ひらがじんじゃ)」は、地域の氏神として鎮座する小さな社です。
社名の「平賀」は、“平らかな土地・穏やかな暮らし”を意味し、古代から農耕に適した土地だったことがうかがえます。

創建の時期は定かではありませんが、江戸時代の地誌にはすでに「風土安泰の守護神」として記録されており、住民の穏やかな日常を願う祈りの場でした。


■ 神話的な地名と社伝

平賀という地名には、「賀(が)」=“祝い”の意味も込められています。
つまり、「平らかで祝われる地」=“幸いの土地”という願いが込められていると解釈できます。

社殿の裏手には、巨石や古井戸の跡が残されており、神が降り立った場所、つまり“磐座(いわくら)”であった可能性もあります。

また、香西一帯は讃留霊王や弘法大師の伝承が重なる地域でもあり、この神社もそうした神話の流れの中に位置づけられているのです。


■ 静けさの中にある力

現在の平賀神社は、ひっそりとした佇まいながら、初詣や地域行事の場として今も親しまれています。

木々に囲まれた小さな境内に立つと、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれ、現代の喧騒を忘れさせてくれます。

「何もないけど、落ち着く場所」。そんな声が多く聞かれるのも、この神社の魅力でしょう。


📍ご案内メモ

  • 所在地:高松市香西南町・平賀地区
  • 見どころ:本殿、周囲の森、石碑、古井戸跡など
  • アクセス:JR香西駅から車で約10分

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